はじめに
土壌・地下水汚染の調査・対策の業務における安全や品質管理には、土木、地質、化学など様々な分野に係わる豊富な知識と経験が必要とされます。そのため、多くの現場で現場技術者・作業者に十分な経験があると限らない状況にあるというのが実状であり、一般の土木建築工事からは想像もつかない不具合に遭遇してしまう事も少なくありません。
そこで、私たち「技術者向け現場管理ハンドブック部会」では、実際に生じた、あるいは発生する恐れがあった不具合事例を公開することとしました。皆さんが手がけている、あるいはこれから手がけようとする案件と類似要素を持つ事例をご覧いただくことで、これら不具合事例を疑似体験していただき、土壌・地下水汚染に係る技術の信頼性、安全性の確保と向上のために活用していただくことを願っています。
この不具合事例は平成23年8月より公開しています。その後の関係法規等の改正等に伴い、不具合事例に対する対応が適切かを改めて確認し、令和6年11月に修正版を公開することとしました。
ご活用いただくに当たっての留意点とお願い
ここに公開した不具合事例は、必ずしも実際に生じた事例とは限りません。また、非常に初歩的な事例もあえて掲載しています。ご覧いただく皆様の経験レベルに応じて、必要な事例をご活用下さい。なお、ご利用にあたっては次の留意点をご考慮下さい。
【留意点】
・事例に記載されている事項のみを厳守すれば失敗が起こらないことを保証するもので
ないことをご承知置き下さい。
・事例とともに掲載しているKYシートの記載内容は一例であり、実状に合わせて内容を
変更した上でご活用下さい。
・個別の具体的な案件に関するご質問への回答はできませんので、そのことをご承知置
き下さい。
・事例に記載された法令・出典等は、令和6年7月時点であることをご承知置き下さい。
平成23年 8月 <ハンドブック部会員一同>
令和6年 10月 一部を修正・追記 <技術委員会技術標準化分科会>